2016年5月1日日曜日

固定性‐ 3本ブリッジ 下顎第二小臼歯‐下顎第一大臼歯欠損‐下顎第二大臼歯 Fixed three unit bridge

3本ブリッジ 咬合面観

船底型ポンティック‐ブリッジ 頬側面観

船底型ポンティック‐ブリッジ 舌側面観

船底型ポンティック‐ブリッジ・咬合状態 頬側面観

船底型ポンティックとは

粘膜と線あるいは点で接触させるポンティックの形態。粘膜とポンティックが接触し、咬合時に粘膜に機械的刺激が加わることで、粘膜の退縮を防ぐことができるといわれている。

使用材料(Materials)

 金銀パラジウム合金、インレーワックス、ワックス分離材、石膏系埋没材、鋳造リング、キャスティングライナー、水、電気炉、鋳造機、研磨器具、切削器具

製作方法(Method of fabrication)

  1. 理想的な形態にワックスアップする。
  2. ポンティック部を船底型に形態修正する。
  3. 連結部を凸面にする。
  4. マージン調整する。
  5. パターンレジンで連結する。
  6. ワックスの応力緩和とレジンを重合促進させる。
  7. 直径2.6mmのスプルーを非機能咬頭部に植立する。
  8. 直径3.2mmのスプルーワックスで、湯流れ部を形成する。
  9. 円錐台にワックスパターンを植立する。
  10. 埋没、鋳造する。
  11. 割り出し、スプルーカットを行う。
  12. マージン部の研磨と、内面調整を行う。
  13. 隣接面のコンタクト調整および咬合調整を行う。
  14. 鏡面研磨を行う。
  15. 超音波洗浄して、完成。

理想的なワックスアップ・頬側面観

理想的なワックスアップ・舌側面観

金銀パラジウム合金‐真空加圧鋳造方式‐ブリッジ鋳造体

  考察(スプルー植立について)

 鋳造リングの中央部に、クラウンパターンが位置しないように設定する。鋳造リング中央は、最も温度が高い位置であり、金属の最終凝固部となる。そのため、そこには鋳造欠陥(巣など)が集中するといわれている。従って、鋳造リング中央に押湯が位置するようにスプルー植立を行うべきである。
  

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