2016年5月8日日曜日

ジルコニア クラウン 上顎側切歯 Zirconia crown- upper lateral incisor

フルベーク型ジルコニアコーピング(プロセラ・ノーベルバイオケア)

ジルコニアジャケットクラウン(歯科用陶材築盛/焼結法)

 ジルコニアクラウンとは(What's zirconia jacket crown ?)

ここでは、CAD/CAMミリング法で製作したジルコニアコーピングに歯科用陶材を築盛/焼結して製作したものを指す。フルジルコニアクラウンではない。

使用材料(Materials)

 プロセラシステム(ノーベルバイオケアジャパン社);(光学式3Dスキャナ、3D CAD)、ジルコニアコーピング用陶材(オペーク、ボディ、エナメル)、形態修正用バー、ポーセレンファーネス、スチームクリーナー、専用研磨器具

製作方法(Method of fabrication) 

  1. 分割模型を専用3Dスキャナでスキャンする。
  2. 専用3D CADでコーピングをデザインする。(セメントスペース30μm、コーピングの厚み0.5mm、舌側にノブを付与;陶材築盛時、ツイーザーで把持するためのもの)
  3. デザインしたデータを、ミリング加工センターに送り、コーピングが納品されるまで待つ。
  4. コーピングのマージン、適合および厚みの調整を行う。
  5. コーピングをスチーム洗浄後、乾燥を行う。
  6. ジルコニア用オペーク陶材を築盛・焼成する。(最終修復物のシェードがA3指定だった場合、A4のオペークを使用して明度を調節する。コーピングがジルコニアの場合、白く明るめのクラウンが出来上がる。)
  7. ボディ陶材を築盛・焼成する。
  8. エナメル陶材を築盛・焼成する。
  9. 形態修正、コンタクト調整、咬合調整、グレージングを行い完成。
※コーピングがジルコニアの場合、昇温速度を通常よりゆっくりにして、焼成時間も通常より長くする。

オペーク陶材を築盛・焼成

ボディ陶材を築盛・焼成

ジルコニアジャケットクラウン・咬合面観

ジルコニアジャケットクラウン・正面観

考察(Discussion)



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