2016年5月15日日曜日

硬質 レジン 前装 ブリッジ 上顎右側中切歯支台‐上顎左側中切歯欠損‐上顎左側側切歯支台 Hard resin veneering bridge. Maxillary right central incisor abutment - maxillary left central incisor missing - maxillary left side incisor abutment

硬質レジン前装ブリッジ

硬質レジン前装ブリッジ 舌側面観

硬質レジン前装ブリッジ 咬合面観

硬質レジン前装ブリッジ 

使用材料(Materials)

擬似歯肉用シリコーン、インレーワックス、ワックス分離材、リテンションビーズ、接着剤、スプルーワックス、ステンレスリング、キャスティングライナー、石膏系埋没材、金銀パラジウム合金、サンドブラスト、ファーネス、鋳造機、、形態修正用バー、形態修正用レジンディスク、研磨器具、メタルプライマー、硬質レジン(オペーク色、デンティン色、エナメル色)、レジン築盛用スパチュラ、光重合機、スチームクリーナー

製作方法(Method of fabrication)

  1.  擬似歯肉付き作業模型を製作する。
  2.  咬合器装着する。 
  3.  支台歯に分離材を塗布し、歯冠形態を回復する。 
  4. シリコンパテで歯冠外形のコアを作製する。 
  5. フィニッシュライン(金属部とレジン部の境目)を設定する。歯科医師と相談して、隣接面と切縁部を、メタルにするか樹脂にするかを決定する。唇側マー ジン部も、高さ方向に、幅0.3mm程メタルにすることが望ましい。(歯肉縁下マージンでは、歯肉とレジンを接触させない方がよい) 
  6. フィニッシュライン内側に、接着剤を塗布する。 
  7. リテンションビーズをふりかける。(接着剤に埋もれないように注意する。) 
  8. 接着剤が乾いたら、スプルーワックスを焼つける。 
  9. 石膏系埋没材で埋没する。 
  10. リングを加熱して、金銀パラジウム合金を鋳造する。 
  11. 割り出して、スプルーカットを行い、 フレームを茶色のシリコンポイントの粗さまで研磨する。フレームのレジンとの接触面は、アルミナサンドブラストで表面を荒らす。(機械的接合の向上を目的とする) 
  12.  フレームを超音波洗浄する。(切削くずと油分を取り除く) 
  13. フレームの、レジンとの接触面に金属プライマーを塗布する。 
  14. ペースト状のオペークレジンを、アンダーカット部までしっかり満たし、金属色が隠れるようにに盛ったあと、光重合機で重合する。(重合時間はメーカー指定) 
  15. 必要に応じて、サービカルオペーク、インサイザルオペークを使用して、色調に変化をもたせる。 
  16. ボディレジンを築盛する。(シリコンコアで形態を確認しながら作業する。また、エナメル部のレジンを盛る間隙を確認する) 
  17. エナメルレジンを築盛する。 
  18. 最終重合を行い、バーで形態修正を行う。 
  19. 鏡面研磨を行い、完成。

理想的な形態のワックスアップ 唇側面観

理想的な形態のワックスアップ 舌側面観


前装冠メタルフレーム 

レジンの厚みが確保できない部位は突起を削除する


オペークレジン築盛・光硬化後




形態回復の最中




厚みの小さいディスクを使用して歯の独立感を再現し、

鏡面研磨を行い完成




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