2016年5月5日木曜日

歯列矯正用 バイトアップ スプリント Bite up splint for orthodontics

スプリント・2mm挙上

スプリント・2mm挙上

スプリント・咬合面観;スプリントはセメント合着する

使用材料(Materials)


 パラフィンワックス(1.5mm)、シートワックス(0.5mm)、ワセリン、塩、普通石膏、レジン分離材、即時重合レジン、湿式加圧重合機、研磨器具

製作方法(Method of fabrication)

  1.  スプリントの外形線を記入する。(サベイライン上とする)
  2. 0.5mmのシートワックスと1.5mmのパラフィンワックスを使用してワックスアップする。
  3.  作業模型にワセリンを塗布する。
  4.  普通石膏でワックス原型の石膏インデックスを作製する。石膏を水と練和する際、硬化促進のため塩を少量加える。
  5.  作製した石膏インデックスと作業模型にレジン分離材を塗布する。
  6.  練和した即時重合レジンを石膏インデックスに満たし、作業模型にレジンを圧接する。
  7. 湿式加圧重合機で重合する。この時、加熱しない。
  8. 形態修正、研磨を行う。
  9.  超音波洗浄を行い、完成。

考察(Discussion)

1.石膏インデックスの作製について

  通常、シリコンパテを用いて、インデックスを作製する。しかし、今回は、普通石膏を用いてインデックスを作製した。石膏を用いる利点は、ワックス原型の厚みの再現性が良いことと、材料費が安価であることである。シリコンパテは弾性があるため、レジン圧接時に過加圧 によりワックス原型の再現性が悪くなることがある。

0 件のコメント:

コメントを投稿