2015年12月31日木曜日

個人トレー、個歯トレー、テンポラリークラウン Custom tray, abutment tray and temporary crown

個人トレー、個歯トレー、テンポラリークラウン

テンポラリークラウン

個歯トレー(下顎右側第一小臼歯)

個歯トレー (上顎右側第一小臼歯)

製作物について

 個人トレー、個歯トレー、テンポラリークラウンは、それぞれ専用の即時重合レジンを用いて歯科技工士の手作業により製作されている。製作時に、揮発性を有するメチルメタクリレート(液状)を使用するため、ゴーグル、マスクおよび手袋を着用して作業する必要がある。また、同時にドラフトチャンバーを用いて、換気する必要がある。従って、レジンを使用すると、作業環境の汚染が懸念される。
 上述の問題点を解決するために、3Dプリンタ技術やCAD/CAMミリング法を利用して、テーラーメイドである個人トレー、個歯トレー、テンポラリークラウンを製作ということが考えられる。製作手順は、設計を3D CAD(3Dモデリングソフト)で行い、3Dプリンタやミリング機で製作物を製作するという流れである。機械で加工するため、作業環境の改善が期待できる。
 また、機械加工を夜間に行うことで、歯科技工士の長時間労働の改善につながる可能性がある。

関連リンク(Related links)

DWS システムズ社
http://www.dwssystems.com/printers/dental-lab-clinic#RFTab 

エンビジョンテック社
http://envisiontec.com/ 
  

メタルコア (下顎前歯部) Metal core (Lower anterior tooth part)

メタルコア (下顎前歯部)

メタルコア 舌側面観

製作上の要点(特にポスト部が細い症例)

 ポスト部はソフトタイプのワックスを使用して軟化圧接法で製作する。ワックスを圧接後、ワックスが完全に固まる前に抜き出して着脱できるようにする。
 ワックス原型を支台歯にはめたまま彫刻すると、ポスト部が折れる可能性が高い。ポスト部をレジンで補強したり、ワックス原型を支台歯から外して、ポスト部が折れないように彫刻する必要がある。
 
  

2015年12月29日火曜日

メタルボンド クラウン (A-1) (上顎左側中切歯、上顎左側犬歯) Porcelain fused-to-metal crown (maxillary left central incisor, maxillary left canine)

メタルボンドクラウン(A1) Porcelain fused-to-metal crown (A-1)

メタルボンドクラウン(陶材焼付前装鋳造冠)とは?

What's a porcelain fused-to-metal crown ?

 陶材焼付用金属を使用したメタルコーピングの上に陶材を焼き付けたクラウンのことをいう。フレームに強度および適合度に優れた金属を用いることによって、陶材の破折に対する抵抗性を確保している。これは、保険が適用されない。審美性および適合性の良いものを製作するために熟練を要する。

 使用材料(Materials)

ワックス分離材、インレーワックス、シリコンパテ、ワセリン、スプルーワックス、陶材焼付用合金、専用埋没材、リング、キャスティングライナー、鋳造機、ファーネス、アルミナサンドブラスト、ポーセレンファーネス、筆、精製水、陶材(オペークポーセレン、ボディポーセレン、エナメルポーセレン)、エアタービン、研磨器具

製作方法(Method of fabrication)

1. 作業模型を製作する(擬似歯肉も作製する)
2.歯冠形態をワックスアップする
3.シリコンインデックスを製作する
4.カットバックして焼付用フレーム形態にする(カラーレス、サポートエリア付与、丸みを付けるフレーム厚みは薄くしすぎない、ポーセレンの厚みをなるべく均一になるようにする)
5.スプルー植立、原型の埋没、鋳型の加熱、鋳造をする
6.フレームを割り出し、フレームの形態修正、サンドブラスト処理、ディギャッシングをする
7.オペーク陶材を金属色が隠れるまでフレームに盛り、焼成する
8.ボディ陶材を築盛して、歯冠形態をつくり、焼成する 
9.エナメル陶材を築盛して焼結する
10.コンタクト調整、咬合調整、形態修正を行う
11.艶出し焼成を行う
12.品質の確認(適合、形態、色調、表面性状、コンタクト)を行い完成

理想的な歯冠形態

陶材焼付冠のメタルフレーム



オペーク陶材の築盛および焼結した状態

ボディ陶材を築盛した状態

ポーセレンファーネスで焼成するところ

メタルボンドクラウン(舌側面観)

メタルボンドクラウン(唇側面観)


考察(Discussion)

陶材焼成時の気泡発生について

 陶材を焼成すると、ガスの発生による気泡が出来る時がある(下図参照)。これは、切削カスがメタルフレームに残留する時に起こると言われている。これは、ジルコニアフレームでは起こらないと言われている。

ガスが発生した状態

 

2015年12月15日火曜日

メタルコア (14K金合金) Metal core (14K gold alloy)

メタルコア (14K金合金) Metal core (14K gold alloy)

使用材料(Materials)

ワックス分離材、インレーワックスソフト、シリコンパテ、スプルーワックス、リング、埋没材、キャスティングライナー、ファーネス、真空練和機、円錐台、14K金合金、鋳造機、都市ガスとブローパイプ、研磨器具一式

製作方法(Method of fabrication)

1.作業模型を製作する
2.支台歯にワックス分離材を塗布する
3.軟化圧接法でポスト部をワックスアップする
4.歯冠部も理想的な形態にワックスアップする
5. シリコンインデックスを作製する
6. シリコンインデックスを使用して、陶材焼付前装鋳造冠を製作するための支台歯を製作する。(前装冠の厚みの確保、支台歯に丸みを与える)
7. スプルー植立、埋没、鋳型の加熱、鋳造を行う(ロストワックス鋳造法)
8. スプルーカット、茶色のシリコンポイントまで研磨して完成

メタルコアの切縁観

メタルコアの隣接面


関連リンク(Related links)

歯型彫刻と歯列模型製作
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スタビライゼーションスプリント
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プロビジョナルレストレーション/テンポラリークラウン
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レジン前装鋳造冠
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歯科インプラント治療のためのX線診断用ステント
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フルキャストクラウン(上顎第一大臼歯)
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コバルトクロム合金製キャストクラスプ
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即時義歯
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CAD/CAMミリング法で製作したレジンクラウンとCAD/CAM冠の治療指針
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接着ブリッジと治療のガイドライン
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ナイトガード(ソフトタイプ)
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メタルアンレー
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テンポラリーブリッジ
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プロビジョナルレストレーションとメタルコアのセット
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口腔顔面技工のまとめ
http://tailor-made-dentaltechnology-takada.blogspot.jp/2015/11/summary-of-oral-and-maxillofacial.html 
フルキャストクラウン(サベイドクラウン)
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フルキャストクラウン(遠心根支台歯、下顎第一大臼歯)
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歯科技工用CAD/CAMシステム
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MODメタルアンレー
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咬合床
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メタルボンドクラウン 
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2015年12月8日火曜日

咬合床 Bite plate

咬合床 Bite plate

咬合床とは?(What's a Bite plate? )

 無歯顎患者おける咬合採得とは、喪失した歯や歯槽骨などに代わる咬合床を口腔内に製作し、その上下顎の咬合床を介して、上下顎模型の静的ならびに動的な位置関係を記録する。
こ のような上下顎顎間関係の記録に先立ち、まず標準順的な形状の咬合床を作業模型上で製作する。咬合床は基礎床と咬合堤からなり、仮想咬合平面決定、咬合高 径の決定、さまざまな下顎位の記録、基準線の記録、人工歯の選択と配列位置および歯肉部と歯槽部の豊隆と形態への指標、ゴシックアーチの記録など多くの役 割を担い、生体に適応した全部床義歯を製作するための重要な装置である。
 基礎床は、咬合床の基底部をなし、咬合堤を支える仮の義歯床として、最終義歯の外形線に沿って作られる。
 咬合堤は、顎間関係の記録と人工歯の排列位置などを目的とし、基礎床の上に歯列弓を想定して堤状に作られる。咬合堤の形態は、臨床操作において咬合高径をはじめ人工歯の選択と配列、蠟義歯の製作や試適などの非常に重要な役割を担っていることから、全部床義歯の人工歯の排列位置および歯軸の傾斜などが、個々の口腔内の 条件に適合するように、標準的な形態と寸法であらかじめ準備した咬合堤をそれぞれの臨床操作において修正することが必要となる。

Oral Studio より引用した。http://www.oralstudio.net/stepup/jisho/sakuin/E382B3/04463_09.php

使用材料(Materials)

 ワセリン、トレー用常温重合レジン、パラフィンワックス、ブロックアウト用ワックス、ノギス、デンチャー用定規、網ヤスリ(ワックス切削用)、ガストーチ

製作方法(Method of fabrication)

1.  作業模型に設計線を引く(歯槽頂、切歯乳頭中央、口腔前提の最深部、齦頬移行部、結節の外周、ポストダム、第一横口蓋ヒダ、正中縫合線、レトロモラーパッドの上部1/3)
2.  模型にワセリンを塗布する
3. トレー用即時重合レジンを適正混液比で 20秒間手練和して、模型に圧接する
4. 義歯床外形線に合わせてレジンプレートの辺縁を作製する(基礎床の完成)
5. U字状のパラフィンワックスブロックを、モールドにワックスを流すか、板状のワックスを丸めるかして作製する。
6. 作製したU字状ワックスブロックを基礎床の上に焼き付ける
7. ろう堤の位置および高さについて。上顎は、ろう堤先端を切歯乳頭から7~8mm前方に位置させる。アーチは歯槽頂より頬側よりに位置させる。ろう堤の高さは、口腔前庭最深部から18~20mmの高さとする。また、ハミュラーノッチから7mmの高さとする。下顎は、ろう堤のアーチを歯槽頂に一致させる。高さは、口腔前庭から16~18mmとする。また、レトロモラーパッドの中央~上部1/3とする。
8. ろう堤の咬合部は、網やすりで平らにする
9. ワックス部をトーチで滑沢にして完成



 


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歯型彫刻と歯列模型製作
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2015年11月21日土曜日

プロビジョナルレストレーション/テンポラリークラウンおよびメタルコアの製作 Fabrication of a temporary crown and a metal core

メタルコア(銀合金) Metal core (silver alloy)

プロビジョナルレストレーション/テンポラリークラウン(シェード:A1) Temporary crown

使用材料(Materials)

ワックス分離材、インレーワックス、シリコーンパテ、歯冠色即時重合レジン、(エナメル色即時重合レジン、) 石膏系埋没材、真空練和機、キャスティングライナー、リング、ファーネス、遠心鋳造機、歯科用銀合金、歯科用銀合金用(低融点)フラックス、研磨器具

製作方法(Method of fabrication) 

A.銀合金製メタルコアの製作 

1.作業模型を製作する。

2.支台歯にアンダーカットがある場合、モデルリペアーで埋める。

3.ワックス分離材を、支台歯、隣在歯、対合歯に塗布する。

4.軟化圧接法で、ポスト部をワックスアップする(ワックス原型が着脱できるか確認する)。

5.歯列に調和する、理想的な歯冠形態をワックスアップする。

6.シリコーンパテをワックスパターンに圧接して、シリコンインデックスを2つ製作する。(1つ目はコアのクリアランスを確認すること、2つ目はテンポラリークラウン製作用)

7.シリコーンインデックスを使用して、理想的なワックスコアを形成する

8.スプルー線をワックス原型に植立して、埋没する

9.700度で30分鋳型を加熱後、マッチが着火しなくなる程度の温度まで鋳型を冷却する(室温で5分程度)

10.温度が700度から下がった鋳型を遠心鋳造機にセットする

11.歯科用銀合金をセラミックるつぼにのせてブローパイプ炎で加熱を開始する

12.加熱した銀合金が溶けてインゴットの原形でなくなったら、専用の低融点合金用フラックスを適量ふりかける。そして、3~4秒加熱をやめてからキャストする。(オーバーヒートの予防)

13.鋳造完了後、鋳造された鋳型を放冷する

14.鋳造体割り出し、スプルーカット、適合調整、茶シリで研磨まで行い、銀合金製メタルコアの完成

B.プロビジョナルレストレーション/テンポラリークラウンの製作


1. 製作したメタルコアを支台歯に装着する

2. 石膏部はレジン分離材、メタルコア部はワセリンを塗布する

3.2つめのシリコンインデックスを用意する

4.適正混液比のエナメル色レジンをシリコンインデックスの咬合面部に少量筆積みする

5.適正混液比の歯冠色レジン(今回はA1)をシリコンインデックスの6番部に満たし、支台歯にレジンを満たしたシリコンインデックスを圧接する

6.加圧重合機に5分加圧してレジン内部の気泡を脱泡する

7.テックのバリ取り、マージン、コンタクトおよび咬合調整、鏡面研磨を行い、完成

考察(Discussion)

1.シリコンインデックスを使用したプロビジョナルレストレーション/テンポラリークラウンの製作について 理想的形態のワックスアップを転写したシリコンインデックスをテンポラリークラウン製作に利用すると、上図のように、中心溝など、歯冠形態の詳細が綺麗に表現することが可能である。上図のような歯冠形態は、筆積みしたレジンブロックをバーで切削して製作するには、熟練を要する。また、形状、大きさの違う数種類のバーを交換しながら製作するため、その分時間のロスが生じる。

関連リンク(Related links)

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フルキャストクラウン(遠心根支台歯、下顎第一大臼歯)
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MODメタルアンレー
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咬合床
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メタルボンドクラウン 
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口腔顔面技工のまとめ Summary of oral and maxillofacial rehabilitation technology

中空型顎義歯


口腔顔面技工装置の目的


1、欠損または開口部の栓塞(口腔や鼻腔の感染や乾燥の防止)

2、発音、言語機能の回復

3、咀嚼機能の回復

4、審美性の回復

5、放射線治療補助(放射線治療時に正常組織の保護や治療における正確な位置決め)

6、外科的治療補助(骨折や脱臼の治療の際の固定や、移植皮膚の保持、形成手術後

に患部の軟組織の形態を保つ)

プロテーゼ・エピテーゼ材料


1、材料の要件


生体に対して物理的・化学的・生物学的に安定であること。

2、シリコーン材料


エピテーゼ材料で最も広く使われている材料が、シリコーンエラストマーである。

特性は、以下の通りである。

①温度変化に安定で、消毒が容易にできる。

②化学的・物理的に安定で、時間の経過で変形しない。

③形を作りやすい。

④生体に癒着や粘着を起こさない。

⑤生体との組織反応が少ない。

⑥毒性が少なく、発癌性に関しても臨床的に問題がない。

エピテーゼ技工で用いるのはRTV型(Room Temperature Vulcanizing)のものである。

(室温で加硫するもの)

RTV型のシリコーンは、専用の顔料を混ぜることで着色が可能であり、色の安定性が良

く、生物学的に無害で、広い温度範囲の中でもその化学的・物理的安定性を損なわない。また、加熱することによって加硫時間を短縮することができ、石膏埋没法により、湿式・乾式どちらでも同じような結果が得られる。

3、顔料


ベースとなるシリコーンエラストマーは半透明、もしくは乳白色であり、用途に応じて使い分ける。一般的に有色人種の色調を再現するには、半透明のタイプを用いる。

顔料は内部着色用と外部着色用に分けられる。内部着色法とは、シリコーンベースに各色の顔料を混ぜ込んで周辺皮膚色に合わせていく方法であり、経時的な色調の変化は少ない。外部着色法とは、ベース色をいったん加硫後、表面に外部着色材でペイントする方法である。取り外しの際の摩擦や手脂などにより、部分的な色褪せを生じる。

4、接着剤


シリコーン系接着剤を選択する。(ウレタン系の接着剤が使用できない。)

補綴系装置の種類


1、顎義歯(無歯顎)


目的

先天性形成不全及び、腫瘍、炎症あるいは外傷などが原因で、顎堤及び口蓋に生じた欠損腔を補い、摂食、嚥下、咀嚼、発音などの口腔機能の改善を図ること。

構成

欠損部を塞ぐ栓塞部と、義歯部とで構成される。

形態と材料による工夫

顎義歯の維持安定には、栓塞子の形態に加え、重量の軽減もまた重要なことである。(顎義歯の重量が20gを超えると維持が悪化すると言われる。)

軽量化の方法として、通常は栓塞子の形態を中空型か天蓋開放型にする。

他には、インプラントや根面アタッチメントにマグネットを併用する方法や、軟性材料、弾性シリコーンを顎義歯の下部に使用しアンダーカットを積極的に使用する方法もある。

2、顎義歯(有歯顎)


顎欠損補綴(有歯顎)

有歯顎における顎義歯の症例は、通常の歯牙および歯槽堤などの欠損に対する一般補綴とは異なる。特に、悪性腫瘍の進展例の手術では、上顎骨・下顎骨に加え、舌・粘膜などの軟組織も切除せざるを得ない場合が多く、治療後は欠損による咀嚼障害、発音障害、嚥下障害などの生理学的機能障害や、さらに審美障害などが複合的に出現する。

上顎顎義歯(有歯顎)

上顎顎義歯製作上の臨床的要件

①顎義歯の軽量化

②口腔軟組織欠損部と顎義歯栓塞部の辺縁封鎖(発音と嚥下に関係)

③顎義歯の栓塞部表面の滑沢性(粘膜を傷つけないことと、自浄性の向上)

④耐久性

中空型と天蓋開放型の特徴(栓塞部)

中空型…義歯の軽量化が図れる。

栓塞子の製作工程が複雑である。

中空部に浸水液が貯留し、雑菌繁殖の原因となる。

天蓋開放型…栓塞部上部が開いているため重量の軽減が確実に図れる。

欠損部周囲や鼻腔からの分泌物や水分などが凹部に溜まりやすい。

発音時の音のひずみや共鳴などを起こすことがある。

下顎顎義歯(有歯顎)

下顎有歯顎症例は、上顎に比べ、床面積が小さく顎の偏位などが起こりやすいため、残存歯への維持の負担は大きくなる。また、骨再建方法や外科的侵襲・放射線照射などの影響のために、咀嚼機能や舌機能などに複雑な機能障害が起こる症例では、どのような処置が取られたか知る必要がある。

顎義歯と残存歯

有歯顎の顎義歯は、無歯顎症例と比較すると、残存歯に維持を求めることが出来ることから安定性が良い。また、残存歯の歯周疾患の定期的な予防処置が重要である。

3、Hotz型口蓋床


口唇口蓋裂の患児は、哺乳に際し、口腔の陰圧状態を作り出すことができず、母乳の乳

首あるいは哺乳瓶の乳首からの吸引が難しいとされている。

Hotz型口蓋床は、哺乳床とも呼ばれる口蓋床である。Hotz型口蓋床を使う目的として、

①顎の正常な成長を促進

②口腔と鼻腔との交通を遮断(陰圧形成を助け、母乳あるいは調合乳の吸引効率を向上、母乳あるいは調合乳の吸引効率を向上、母乳あるいは調合乳の鼻腔への喪失を防止、嚥下機能の改善)

③舌の異常運動の抑制

などが挙げられる。

Hotz型口蓋床の機能

①口蓋の開いている部分を塞いで哺乳・食事を助ける

患児の生後直後から口蓋形成術を行うまでの間、Hotz床の装着による哺乳速度の上昇、哺乳障害の著しい改善の報告もあり、その役割は大きい。

②ゴム乳首による潰瘍形成の予防

患児では哺乳の際、人工乳首が口内に露出した鼻の粘膜に接触し、潰瘍を形成しやすくなる。Hotz床を装着すると、潰瘍形成を防ぐことができる。

③発音方法の獲得の補助

舌が鼻腔に入り込む癖を抑えて、舌機能の正常化を図ることができる。

④顎の成長の誘導

Hotz床を装着することによって上顎の発育方向を誘導し、より良い形の上顎を作ることができる。

4、NAMプレート(naso alveolar molding)


片側性口唇口蓋裂患者の外鼻は、患側の鼻翼の扁平化、鼻翼基部の下外方へ偏位や鼻柱の傾斜などの変形をきたしている。このため、初回口唇形成術の際、外鼻変形をどのように修復するかが重要な問題となる。しかし、口唇形成術と同時に行う外鼻形成が尾翼軟骨の発育に与える影響については、未だ結論が出ておらず、乳幼児期に外鼻に外科的侵襲を加えることには賛否両論である。そこで、外鼻に対する形成術を安全に施行できるまでの間は、外鼻矯正装置付口蓋床を用いて、外鼻の形態修正が図られる。

NAMプレートの機能

口蓋を封鎖することと、外鼻の形態を術前に矯正的に修正することである。

5、エピテーゼ(顔面補綴装置)


目的

腫瘍摘出や外傷などによって顔面欠損を生じた場合、エピテーゼで補填することで精神的ダメージを軽減させ、社会復帰を可能とすること。

エピテーゼとは

生体表面に装着する装具であり、顔面の部位に限定されず、手指なども含まれる。

エピテーゼの維持

欠損部のアンダーカット、眼鏡、ヘアバンド、接着剤、顔面インプラントを用いてエピテーゼの維持を図る。

眼窩エピテーゼ

眼窩を含む広範囲の欠損では、顔面欠損部が口腔内と交通している場合と交通していない場合がある。

口腔内と交通している場合は、口腔内の欠損部位を顎義歯で補填して、顔面欠損部をエピテーゼにて封鎖することで、構音機能の回復を行うことができる。

眼窩エピテーゼは、義眼、睫毛、眉毛がエピテーゼ本体に含まれるため、他のエピテーゼよりも製作工程が複雑になる。義眼の角度は表情に重要な影響を与えるため、配置には注意が必要である。また、エピテーゼが顔貌の正面に装着されるため、特に顔貌の対称性と審美性が要求される。

眼窩エピテーゼ装着時のカモフラージュとして、眼鏡などを使用する場合もある。この眼鏡フレームでエピテーゼの辺縁を隠すことも行われる。

エピテーゼのメインテナンス

エピテーゼはシリコーンで製作するため、レジンで製作する義歯と比べ、耐久性がない。また、いろいろな化学物質により、汚染され変色しやすいため、手入れにも注意が必要である。

洗浄の際は、すすぎ洗いをする。洗浄剤を使う必要がある場合は、石鹸もしくは植物系洗剤を使う。擦って洗浄したり、石油系洗剤を使ってはいけない。擦ると外部着色が剥がれたり眉毛、睫毛が切れてしまう。また、石油系洗剤によって、シリコーンが汚染される可能性がある。

接着剤を使用した場合は、古い接着剤をシリコーンから剥離し、新たに接着剤を薄く塗布して使用する。エピテーゼの辺縁は薄く、切れやすいので接着剤の剥離には注意する。

エピテーゼの装着の必要性がない場合は外しておく。エピテーゼを常時装着しているとエピテーゼ内面が常に蒸れた状態になるため、カビの発生を招く恐れがある。カビの発生を防ぐには、内面を定期的に乾かすようにする。

耳介エピテーゼ

耳の欠損に対して作られた人工的な耳介を、耳介エピテーゼと呼んでいる。耳介は、顔の構成要素の中で左右に突き出た部分のため、片方の耳を失うだけでも顔の左右のバランスをとることができず、審美的あるいは心理的な障害を負うことになる。

耳介エピテーゼは、シリコーンによって作られるのがほとんどである。

耳介エピテーゼの維持方法は、接着剤や組織のアンダーカットを用いるものがある。他には、インプラントを耳介周囲に埋め込んで、それを維持とする方法がある。

6、ソマトプロテーゼ


ソマトプロテーゼとは、血行障害、腫瘍、感染症、外傷、先天奇形、神経性疾患などの原因により、四肢・体幹部の一部に生じた欠損に人工物などを用いて、形態や機能を回復する補綴物のことである。これは、四肢・体幹部の装具とは区別される。

治療装置(装具)の種類


1、顎骨骨折固定用装具(副子)


顎骨骨折の治療と固定用副子の関わり

顎骨骨折の治療には、手術を伴う観血的治療と保存的治療(非観血的治療)があり、骨の状態や骨折箇所、また受傷後の期間、残存歯の状態など、それぞれの症例に応じて選択される。いずれの治療法が選択された場合にも固定用副子は必須である。

1)線副子固定法

歯牙を固定源とした固定法で、有歯顎の症例に用いられる。顎骨骨折治療に最も頻用される方法である。一般的に既製の線副子を加工して用いられる場合が多く、これを金属線で歯牙に結紮し顎間固定を行い、骨片の整復や安定を図るものである。

新鮮な単発骨折で偏位が軽度な場合は、ゴムバンドによる牽引と金属線による固定を使った保存的治療が有効な方法である。また、観血的に固定術を行う際にも線副子が使用される。すなわち、骨片を整復後に線副子を用いて顎間固定を行い、術中に咬合関係の回復を確認するために必要である。また、有歯部に骨折線がある時には、術後顎間固定を行わない場合でも固定の補助として線副子が用いられる。

製作は、線副子を歯列の唇・頬側歯頚部に合わせて屈曲成形する。この場合、各歯牙を移動させるような応力が加わらないように、できるだけ均一に歯牙と接触するように心がける。

有歯部に骨折線がある場合にはセットアップモデル上で製作することが多く、症例によっては、部分的な補強を施す場合や、レジンのブロックを添加することもある。

2)床副子固定法

歯牙を固定することが困難な場合、つまり歯牙欠損が多い場合や、小児の下顎骨骨折の整復固定の際には床副子が用いられる。

床副子は、上顎骨あるいは下顎骨と一体になるよう固定したうえで顎内固定や顎間固定を行うため、上顎は牽架固定法(頬骨前頭突起や梨状口下縁を固定源に金属線を用いて床副子を牽引固定する方法)、下顎は囲ぎょう結紮法(床副子を顎骨に金属線で結紮する方法)と併用することが多い。

成人における床副子の製作法は、義歯の作製に準じ、形状はアクリリックレジンでできた咬合床様のものとなる。

2、嚢胞開窓用栓塞子


栓塞子の目的

嚢胞開窓術では術後、開窓部の周囲組織の増生によって開窓口が縮小化し、癒着あるいは閉鎖することがある。嚢胞開窓用栓塞子は、手術によって生じた副腔が骨の再生により縮小化するまでの間、腔内を清潔に保ち、開窓部の閉鎖防止を目的とする装置である。他に、ガーゼの保持、嚢胞腔内への異物侵入防止などの包帯の機能ももつ。

部位による栓塞子の形態

1)前歯部

一部が腔内に入り腔外に庇がつくボタン型栓塞子が適している。

2)下顎臼歯部

小臼歯部や第一大臼歯部の場合は、維持や安定を得やすいので、ボタン型栓塞子が適応できる。

嚢胞が大きく抜歯せざるを得ないことがある。その場合、歯槽堤の開窓部に栓塞子を付けた義歯兼用栓塞子を使用することもある。

3、外科用床副子


目的と機能

外科用床副子(サージカルスプリント、止血シーネ)は、術後の創面の感染予防や止血を目的とする装置である。すなわち、軟膏ガーゼなどを覆って支持・保定し、出血や浮腫を防ぎ、創面を保護する。

4、外科用栓塞子


目的と機能

外科用栓塞子(サージカルオブチュレータ)は主に上顎に用い、上顎骨欠損症例における口腔と鼻腔の交通を遮断し、発音障害と経口摂取を改善するのが目的である。

創面の治癒までの間、欠損部を塞ぎ摂食、嚥下を補助するという機能を持つ。さらに、固有口腔形態を回復し、審美性の回復と構音障害の改善を図ることができる。

構成

止血用床副子と栓塞子で構成される。

5、咬合滑面板


口腔腫瘍の治療において、下顎骨を切り離す手術は稀ではない。連続性を失った下顎は、切除側へ偏位し対向した上顎歯とかみ合わない。このような場合、咬合滑面板で偏位した下顎を誘導し、かみ合わせを改善することができる。

下顎を誘導する咬合滑面板

咬合滑面板は、非切除側上顎に装着し、離断術によって偏位した下顎を対向する上顎に誘導する。咬合滑面板を装着すると、下顎は閉口時に上顎の口蓋側に突き出た斜面板に接触し、その斜面に沿って正しい位置に誘導される。開閉口練習により、筋組織に刺激を与え、下顎運動をさらに改善できる。

構成

維持装置のついた口蓋床とその非切除側舌側につけた斜面板で構成される。

6、舌接触補助床(PAP)


舌接触補助床(palatal augmentation prosthesis)とは、口蓋部に厚みをもたせた口蓋床である。本装置は、舌が機能しなくなった場合に舌の代替装置として使用される。

目的

舌が口蓋に接触できない口腔内の空間を埋めて、再び適切な接触圧を形成し、発音と円下の機能を回復させることを目的とする。

7、顎関節症に対するスプリント


顎関節症とは、顎関節の疼痛、開口障害、咀嚼筋の疼痛、関節雑音、顎運動異常などの症候を呈する疾患群の総括的診断名である。

この治療の主体となるのはスプリント療法や薬物療法などの非観血的治療である。

スプリントの種類

1)スタビライゼーションスプリント

全歯列型スプリント、全歯接触型スプリントとも呼ばれる。これは、咬合の安定化、咬合接触の均等化などを目的とする。

咬頭干渉、早期接触を除去する程度の咬合挙上、筋緊張の緩和、顎側方誘導面の設定などが可能となる。

2)咬合挙上型スプリント

臼歯部の喪失、不良補綴物などのために咬合高径の減少した症例や、ブラキシズムなどで筋性の疼痛が強い症例に使用する。

挙上量が大きすぎると下顎頭の後方転位をきたし、顎関節部の疼痛、側頭部の頭痛、耳鼻咽喉症状を引き起こすことがある。

3)下顎整位型スプリント

下顎頭偏位の整復に用いられ、顎関節の位置の正常化を目指す。

4)ピポットスプリント

下顎頭の位置を咬筋、側頭筋の筋力を利用して引き下げ、関節スペースの増加を目指すスプリントである。クローズドロック症例に使用されロックの解除を目標とし、解除後は速やかに前述の3種のスプリントのいずれかに修正する。最後臼歯部に点状の接触をさせ、それ以外の歯牙は一切接触させない。

5)リラクゼーションスプリント

上顎前歯部に装着するスプリントで、閉口時は前歯部のみ接触し臼歯部は離開する。強い咬合力を除去するのが目的で、ブラキシズムが強く、筋性の疼痛が認められる症例に使用する。

8、スピーチエイド


口蓋裂は、口蓋形成手術によって閉鎖することができる。しかし術後も、鼻咽腔閉鎖が不十分で呼気が鼻に漏れ、構音が不明瞭となる言語障害が見られることがある。そのような場合に治療法の一つとしてスピーチエイドを使用する言語治療が行われる。

目的

鼻咽口腔閉鎖運動時に残存している閉鎖不全の開放部を塞ぐことによって、鼻咽腔の閉鎖機能を果たそうとするものである。

構成

装置自体を維持保定する硬口蓋部(維持床)→レジン床や金属床とクラスプ

維持床を鼻咽腔部分に連結する軟口蓋部(連結子)→約1,0mm径の金属線

鼻咽腔を閉鎖するバルブ→レジン

装着とバルブの調節

バルブは装着後も鼻咽腔の変化に応じてその大きさを変える必要がある。例えば、頭部の成長により鼻咽腔が広くなり、閉鎖が不完全になる場合には、バルブの拡大が必要になる。拡大には軟性裏装材を添加して大きさを調節する。調整終了後、数日を経てレジンに置換する。

その逆に、機能訓練により咽頭括約筋群の動きが活発になり、収縮機能が向上すると、鼻咽腔が狭小化する。その場合は、バルブを削除・調整する必要がある。

9、顎矯正手術用サージカルスプリント


顎矯正手術は、下顎前突に代表される顎変形床に対して行われる観血的な外科手術である。  顎変形症の治療の流れ

①初診

②検査 頭部X線規格写真分析、歯列模型分析ほか

③診断 治療方針の決定

④術前矯正開始

⑤ペーパーサージェリー、モデルサージェリー

⑥サージカルスプリントの作製

⑦手術

⑧術後矯正

⑨保定

サージカルスプリントの目的

サージカルスプリントとは、手術中に分割した顎骨を固定・接合する際に、術前に想定した正しい咬合関係を容易に再現するためのガイドとなる装置である。特に、ミニプレートなど金属プレートを用いて顎骨を固定する場合、位置がずれることを防ぐ目的がある。さらに、術後一定期間サージカルスプリントを上下顎歯列間に介在することで顎間固定を行い、術前に想定された上下顎の咬合状態を維持し、安定を図る目的でも使用される。

10、カステロモラリス口蓋床


ダウン症候群とは

ダウン症は、精神発達遅延や先天性心疾患をはじめ低身長、肥満、低筋力、頚椎の不安定、眼疾患、難聴などを合併する。発生頻度は1000人に1人で、遺伝子疾患及び染色体異常な中では最も高い。

装置の目的

ダウン症児は舌及び口腔周囲筋の緊張が弱く、弛緩しているために、口唇閉鎖不全、舌突出などの症状を呈する。カステロモラリス口蓋床は、これらの症状に起因する吸綴・咀嚼・嚥下などの口腔機能障害を改善する目的で適用される。

装置の機能

①口唇閉鎖不全の改善 上唇部に機械的刺激を与えることで改善される。

②舌突出の改善 舌に機械的刺激を与えることで改善される。

いずれも持続的に機械的な刺激を与えることによって反射及び筋の運動を促す訓練になる。訓練開始は生後2年以内に装用すれば、抵抗なく受容され、刺激物に対して遊び感覚で触れることにより口腔周囲筋・舌筋群の運動が促進される。

装置の分類

形状から、乳歯萌出前に適用される無歯顎の場合と萌出後の有歯顎の場合とに分類される。

1)無歯顎の場合

口蓋床の唇側に直径4~5mmの半球状または波型の突起物を4~6個付与した形態とし、口蓋部に直径10mm程度の吸盤様突起または直径3~4mmの可動性ビーズ状形態

を付与し刺激体とする。

2)有歯顎の場合

口蓋床の前歯部口腔前庭に沿って0,7mmの矯正用ワイヤーを屈曲し、これに直径3~4mmの可動性もしくは非可動性ビーズ状形態を4~6個付与する。無歯顎の場合と同様、口蓋部に直径10mm程度の吸盤様突起または直径3~4mmの可動性ビーズ状形態を付与する。アダムスクラスプまたは単純鈎などで維持を図る。

注意点

装用時間は日中午前と午後1時間ずつを目安とする。

同一形態のカステロモラリス口蓋床を連続して装着していると、慣れによれ刺激性が低下してやがて改善効果が期待できなくなる。

顎骨の成長や歯の萌出に伴い、不適合となるので、刺激体の位置や形態を変えながら適宜作り替えていく必要がある。

11、人工頭蓋インプラント


頭部外傷、脳神経外科手術後の感染及び外減圧術の結果として生じる頭蓋骨欠損に対

し、脳の保護ならびに審美性の改善を目的とした頭蓋形成術が行われる。その欠損部を補うために人工頭蓋インプラントが用いられる。これには、レジン、ハイドロキシアパタイト、アルミナセラミックス、チタンなどを用いて作られる。

参考文献


・吉田松雄 関三千男 山口能正 田中清志 杉田順弘 森下裕司 阿部弘 正岡伸二 鈴木弥佐 佐々木明美 田中春樹 岡山保美 [編] 口腔顔面技工、実習帳

関連リンク(Related links)

歯型彫刻と歯列模型製作
http://tailor-made-dentaltechnology-takada.blogspot.jp/2015/09/blog-post.html 
スタビライゼーションスプリント
tailor-made-dentaltechnology-takada.blogspot.jp/2015/09/stabilization-splint.html
プロビジョナルレストレーション/テンポラリークラウン
http://tailor-made-dentaltechnology-takada.blogspot.jp/2015/09/provisional-restoration-temporary-crown.html 
レジン前装鋳造冠
http://tailor-made-dentaltechnology-takada.blogspot.jp/2015/09/metal-crown-with-acrylic-facing.html 
歯科インプラント治療のためのX線診断用ステント
http://tailor-made-dentaltechnology-takada.blogspot.jp/2015/09/xx-ray-diagnostic-stent-for-inspection.html 
フルキャストクラウン(上顎第一大臼歯)
http://tailor-made-dentaltechnology-takada.blogspot.jp/2015/09/full-cast-crown-besetzung-metall-krone.html 
コバルトクロム合金製キャストクラスプ
http://tailor-made-dentaltechnology-takada.blogspot.jp/2015/09/cast-clasp-made-of-cobalt-chromium-alloy.html 
即時義歯
http://tailor-made-dentaltechnology-takada.blogspot.jp/2015/09/immediate-denture.html 
CAD/CAMミリング法で製作したレジンクラウンとCAD/CAM冠の治療指針
http://tailor-made-dentaltechnology-takada.blogspot.jp/2015/09/cadcamresin-crown-by-cadcam-milling.html 
接着ブリッジと治療のガイドライン
http://tailor-made-dentaltechnology-takada.blogspot.jp/2015_10_01_archive.html 
ナイトガード(ソフトタイプ)
http://tailor-made-dentaltechnology-takada.blogspot.jp/2015/10/nigut-guard-soft-type.html 
メタルアンレー
http://tailor-made-dentaltechnology-takada.blogspot.jp/2015/10/metal-onlay.html 
テンポラリーブリッジ
http://tailor-made-dentaltechnology-takada.blogspot.jp/2015/10/temporary-bridge.html 
プロビジョナルレストレーションとメタルコアのセット
http://tailor-made-dentaltechnology-takada.blogspot.jp/2015_11_01_archive.html 
口腔顔面技工のまとめ
http://tailor-made-dentaltechnology-takada.blogspot.jp/2015/11/summary-of-oral-and-maxillofacial.html 
フルキャストクラウン(サベイドクラウン)
http://tailor-made-dentaltechnology-takada.blogspot.jp/2015/11/surveyed-crown-mandibular-second-molar.html 
フルキャストクラウン(遠心根支台歯、下顎第一大臼歯)
http://tailor-made-dentaltechnology-takada.blogspot.jp/2015/11/full-cast-crown-of-distal-root-abutment.html 
歯科技工用CAD/CAMシステム
http://tailor-made-dentaltechnology-takada.blogspot.jp/2015/11/cadcamcadcam-system-for-dental-technique.html 
MODメタルアンレー
http://tailor-made-dentaltechnology-takada.blogspot.jp/2015/11/mod-mod-metal-inlay.html 
咬合床
http://tailor-made-dentaltechnology-takada.blogspot.jp/2015_12_01_archive.html 
メタルボンドクラウン 
http://tailor-made-dentaltechnology-takada.blogspot.jp/2015/12/1-porcelain-fused-to-metal.html
 

2015年11月18日水曜日

フルキャスト クラウン;サベイド クラウン(下顎第二大臼歯) Full cast crown surveyed crown (Mandibular second molar)

サベイドクラウン(下顎第二大臼歯)

 Surveyed crown (Mandibular second molar)

使用材料(Materials)

サベイヤー、ワックス分離材、インレーワックス、石膏系埋没材、スプルーワックス、キャスティングライナー、リング、真空練和機、ファーネス、鋳造機、金銀パラジウム合金、研磨器具

製作方法(Method of fabrication)

1. 作業模型を製作する
2.支台歯、粘膜面、隣在歯、対合歯にワックス分離材を塗布する
3.ワックスアップする(サベイングして、隣接面にガイドプレーン、アーム先端にアンダーカット、レズとシートを付与する)
4.埋没、鋳造する
5.鋳造体を割り出し、洗浄する
6.内面の突起の除去を行う
7.マージンの研磨、コンタクト調整、咬合調整を行う
8.鏡面研磨をして完成

考察(Discussion)

1.クラウン製作時のサベイングについて

  パーシャルデンチャーの維持装置(クラスプ)を、理想的な設計で製作できるように、クラウンのワックスアップの段階でサベイングを行うことがある。サベイングの要点は下記のとおりである。
・義歯の着脱方向を決める。
・着脱方向に合わせて、適切なアンダーカット量を決める(クラウンのカントゥア)。
・着脱方向に合わせて、隣接面板、レストシートを形成する。
 上記の要点を抑えず、クラウンをワックスアップすると、クラスプの支持力、把持力、維持力、が理想的に設定できなくなる。



 

遠心根支台の フルキャスト クラウン(下顎第一大臼歯) Full cast crown of distal root abutment (Mandiblar first molar) 


遠心根支台の全部鋳造冠(下顎第一大臼歯)

 Full cast crown of distal root abutment (Mandiblar first molar)  

使用材料(Materials)

  ワックス分離材、インレーワックス、石膏系埋没材、スプルーワックス、キャスティングライナー、リング、真空練和機、ファーネス、鋳造機、金銀パラジウム合金、研磨器具

製作方法(Method of fabrication)

1. 作業模型を製作する
2.支台歯、粘膜面、隣在歯、対合歯にワックス分離材を塗布する
3.ワックスアップする
4.埋没、鋳造する
5.鋳造体を割り出し、洗浄する
6.内面の突起の除去を行う
7.マージンの研磨、コンタクト調整、咬合調整を行う
8.鏡面研磨をして完成

 考察(Discussion)

 1.クラウンの形態について

  今回、クラウン近心部の厚みは、1.5mmとした。鋳造物の厚みは、1.5mmより大きいと巣が発生するといわれている。そのため、上限の1.5mmとして、鋳造欠陥の発生を防ぎ、強度を得ることとした。
 クラウン近心部の粘膜側は、上図のように、離底型とした。また、汚れがたまりにくいように凸形態とした。

関連リンク (Related Links)

全部鋳造冠
http://tailor-made-dentaltechnology-takada.blogspot.jp/2015/09/full-cast-crown-besetzung-metall-krone.html  






2015年11月10日火曜日

歯科技工用CAD/CAMシステム CAD/CAM system for dental technique

歯科技工用 CAD/CAMシステム

はじめに 

近年、ジルコニア、セラミック、硬質レジン、チタン、チタン合金、コバルトクロム合金、PMMAおよびワックスを加工するための歯科技工用CAD/CAMシステムが開発され、日本でも普及が進んでいる。2014年の時点で、約20種類のCAD/CAMシステムが各メーカーより販売されている。ここでは、各CAD/CAMシステムについて紹介する。

歯科技工用CAD/CAMシステム選択のための予備知識 

 オープンシステム

  オープンシステムとは、歯科用CAD/CAM装置を構成する要素、すなわち(a)口腔内情報を取得するための計測装置(三次元スキャナ)、(b)技工物を デザインするためのCADソフトウェア、(c)造形装置を制御するためのCAMソフトウェア、 (d)技工物を造形する加工機、および(e)加工用材料、の5つの要素をそれぞれユーザーが任意に選択し、組み合わせて用いるシステムのことをいう。

 クローズドシステム

上記の(a)~ (e)のすべてが一つのメーカーによって供給されるものを、クローズドシステムという。

 歯科技工用CAD/CAMシステムとしての価格について(2014年の時点)

歯科技工用CAD/CAMシステムの平均価格は、1,000万円前後である。最安値は850万円 で、システム名は、KaVo Arctica System (カボデンタルシステムズジャパン)である。最高価格は1,828万円で、システム名は AG Ceramill(朝日レントゲン工業)である。

 設置形態について

 センター方式

歯科技工所が歯科医院から発注を受け、間接作業模型を企業等が所有するCAD/CAMシステム(センター)に送付され、修復物が製作されるシステム。

 インハウス方式

スキャナー、ミリングマシン、焼却炉を一体化させた装置を、大規模歯科技工所が保有し、歯科医院や小規模歯科技工所から発注された修復物を製作する方式。

 チェアサイド方式

スキャナー、ミリングマシン、焼却炉すべて歯科医院内に設置する方式。

 スキャナーについて

ほとんどの機種は、3 Shape から OEM供給 (他社ブランドの製品を製造すること)を受けているが、3 Shape 自らも TRIOS Solutionに基づき販売を始めている。http://densignlab.co.uk/category/3shape-trios-solution/

 スキャナーの精度は、メーカーの公表している値は、±7~30μmの範囲である。

 スキャナーの価格は、180~630万円である。

 CADソフトの単体価格は、100~260万円である。また、年間ライセンス料は24~60万円である。

 CAM(切削加工機)について

加工方式は、湿式と乾式の両方を備えているものが多い。

 軸数は、3軸から6軸である。

 切削可能な材料は、チタン、チタン合金、Co-Cr合金、セラミックス、ジルコニア、ハイブリッド型コンポジットレジン、PMMAレジン、ワックスである。

 切削時間は、コーピングまたはクラウン1歯あたり15~30分を要する。 CEREC in Lab では最短8分、Aadva Mill LW-1 でGN-セラムブロックを1歯削合するのに60分要する。

 切削ミリングバーのサイズは直径0.6~3.6mmで、材料によって異なるミリングバーのサイズを使用する。

 CAM(切削加工機)の重量の多くは10kg以下である。

 CAM(切削加工機)の価格は298~950万円である。

 専用焼結用のファーネスの価格は、165~220万円である。

歯科技工用CAD/CAMシステム一覧(2014年版)

BELEZZA CAD/CAM System. アイキャスト

アイキャストHPより

 

http://www.i-cast.jp/BELLEZZA/index.html 

AG セラミルシリーズ. Amann Girrbach, 朝日レントゲン工業

朝日レントゲン工業HPより

http://www.asahi-xray.co.jp/products/cad-cam 

Tizian CAD/CAM システム. エーティーディー・ジャパン

 ※オートデザイン機能付きの3DCADがあり、厚さ0.4ミリのジルコニアクラウンをCAMで製作できる。

 http://www.atdjapan.co.jp/cadcam/

KaVo ARCTICA System. KaVo Dental Systems, カボデンタルシステムズジャパン

カボHPより

http://www.kavo.co.jp/product/high_tech/cad_cam/arctica

Aadva CAD/CAM システム. ジーシー

ブロックまたはディスク形状の歯科材料を切削加工する4軸、湿式切削加工機、3Shape社製のデスクトップスキャナー及びデンタルデザインソフト、CAMソフトウェアで構成される。

GC 社HPより

http://www.gcdental.co.jp/aadva/ 

松風 S-WAVE CAD/CAM システム. 松風 

デンタルスキャナーは、D2000(3Shape 社製,デンマーク)、E1(3Shape社製)、E3(3Shape社製)がある。デザインソフトウェアは、DentalSystems (3Shape社製)である。 デンタルCAMソフトウェアはGO2デンタル松風仕様(Go2cam社製)である。デンタル用切削加工機はDWXシリーズ(DGShape社製)である。

松風社HPより

 http://www.shofu.co.jp/pickup/cadcam/

CEREC in Lab MC XL/ CEREC AC Bluecam/ CEREC AC Omnicam. Sirona Dental Systems GmbH, シロナデンタルシステムズ 

シロナHPより

 http://www.sirona.co.jp/jp/products/digital-dentistry/

Straumann CARES CADCAM. Straumann, ストローマンジャパン

ストローマン社HPより

 http://www.straumann.jp/ja/professionals/products-and-solutions/digital-solutions/cadcam.html

True Definition Scanner. 3M ESPE

 
3M社 HPより

http://www.3m.com/3M/en_US/Dental/Products/True-Definition-Scanner/?WT.mc_id=www.3m.com/TrueDef/ 

Zeno Tec System. Wieland, 大信貿易

 

 http://www.daishintrading.co.jp/cad_cam/zeno_system_tokutyo.html

DORA/ WAXY/ OCS-11 hana. デジタルプロセス

 

 http://www.dipro.co.jp/products/dental/dora/index.html

http://www.dipro.co.jp/products/dental/waxy/index.html 

http://www.dipro.co.jp/products/dental/hana/index.html 

CERCON システム. Dentsply DeguDent, デンツプライ三金

 

 http://dentsply.jp/cercon/

Nobel Procera. Nobel Biocare, ノーベル・バイオケア・ジャパン(株)

 

https://www.nobelbiocare.com/fi/en/home/products-and-solutions/prosthetics/cad-cam-with-nobelprocera.html 

C-Pro System. パナソニックデンタル

 

 http://www.panasonic-healthcare.com/jp/dental/cpro

OPEN CAD/CAM System. 名南歯科貿易

 

http://meinandental.com/cadcam_3D/digistell.html 

CEREC in Lab System/ CEREC System Bluecam(MCX ミリング)/ CEREC System Omnicam(MCX ミリング). Sirona Dental Systems GmbH, モリタ

 

http://www.dental-plaza.com/article/CEREC_OMNICAM/ 

ノリタケ カタナ システム. クラレノリタケデンタル, モリタ

 

http://www.dental-plaza.com/article/katana/ 

TRIOS. 3Shape A/S, モリタ/ 朝日レントゲン工業

 

 http://www.asahi-xray.co.jp/products/trios

Trophy Solutions. ヨシダ

 

 https://www.yoshida-dental.co.jp/product-cat/cad/

参考文献

末瀬一彦.QDT Art & Practice 後悔しないCAD/CAM システム選びのために。 今選びたいCAD/CAM システム20種.クインテッセンス出版 2014;第1版:1-24 

関連リンク(Related links)

歯型彫刻と歯列模型製作
http://tailor-made-dentaltechnology-takada.blogspot.jp/2015/09/blog-post.html 
スタビライゼーションスプリント
tailor-made-dentaltechnology-takada.blogspot.jp/2015/09/stabilization-splint.html 
メタルコア
http://tailor-made-dentaltechnology-takada.blogspot.jp/2015/09/metal-core.html 
プロビジョナルレストレーション/テンポラリークラウン
http://tailor-made-dentaltechnology-takada.blogspot.jp/2015/09/provisional-restoration-temporary-crown.html 
レジン前装鋳造冠
http://tailor-made-dentaltechnology-takada.blogspot.jp/2015/09/metal-crown-with-acrylic-facing.html 
歯科インプラント治療のためのX線診断用ステント
http://tailor-made-dentaltechnology-takada.blogspot.jp/2015/09/xx-ray-diagnostic-stent-for-inspection.html 
フルキャストクラウン(上顎第一大臼歯)
http://tailor-made-dentaltechnology-takada.blogspot.jp/2015/09/full-cast-crown-besetzung-metall-krone.html 
コバルトクロム合金製キャストクラスプ
http://tailor-made-dentaltechnology-takada.blogspot.jp/2015/09/cast-clasp-made-of-cobalt-chromium-alloy.html 
即時義歯
http://tailor-made-dentaltechnology-takada.blogspot.jp/2015/09/immediate-denture.html 
CAD/CAMミリング法で製作したレジンクラウンとCAD/CAM冠の治療指針
http://tailor-made-dentaltechnology-takada.blogspot.jp/2015/09/cadcamresin-crown-by-cadcam-milling.html 
接着ブリッジと治療のガイドライン
http://tailor-made-dentaltechnology-takada.blogspot.jp/2015_10_01_archive.html 
ナイトガード(ソフトタイプ)
http://tailor-made-dentaltechnology-takada.blogspot.jp/2015/10/nigut-guard-soft-type.html 
メタルアンレー
http://tailor-made-dentaltechnology-takada.blogspot.jp/2015/10/metal-onlay.html 
テンポラリーブリッジ
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口腔顔面技工のまとめ
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フルキャストクラウン(サベイドクラウン)
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フルキャストクラウン(遠心根支台歯、下顎第一大臼歯)
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MODメタルアンレー
http://tailor-made-dentaltechnology-takada.blogspot.jp/2015/11/mod-mod-metal-inlay.html 
咬合床
http://tailor-made-dentaltechnology-takada.blogspot.jp/2015_12_01_archive.html 
メタルボンドクラウン 
http://tailor-made-dentaltechnology-takada.blogspot.jp/2015/12/1-porcelain-fused-to-metal.html