2016年5月14日土曜日

MOD 硬質レジンインレー 上顎第二小臼歯 MOD- Hard resin inlay- maxillary second premolar

MOD硬質レジンインレー

使用材料(Materials)

歯冠色硬質レジン(デンティン、エナメル)、レジン分離材、パラフィンワックス、光重合機

製作方法(Method of fabrication)

  1.  支台歯模型のアンダーカットをパラフィンワックスで埋める。
  2. パラフィンワックスを一層盛り上げ、セメントスペースを設定する。
  3.  レジン分離材を塗布する。
  4. 咬合面部に、一層デンティン色硬質レジンを築盛する。
  5. エナメル色硬質レジンで、形態回復を行う。
  6.  光重合機で重合する。
  7.  コンタクト調整、咬合調整およびマージン調整を行う。
  8. 鏡面研磨 を行い、完成。

ワックスアップ

2016年5月12日木曜日

ファイバーポスト ハイブリッド レジン ポスト アンレー 下顎第一小臼歯 Hybrid resin post onlay with the fiber post Mandibular first premola

ファイバーポスト付きハイブリッドレジンポストアンレー

ハイブリッドレジンポストアンレー・舌側面観

ファイバーポスト付きハイブリッドレジンポストアンレーとは?(What's a Hybrid resin post onlay with the fiber post) 

  ファイバーポストとアンレーが一体化した歯冠修復物である。ポストとアンレーを一体化することで、修復物全体の強度が大きくなる。また、アンレーの脱離防止につながる。

使用材料(Materials)

 ハイブリッドレジン、セラミックファイバー、 パラフィンワックス、レジン分離材、光重合機、乾熱ヒーター、専用研磨器具、バー

製作方法(Method of fabrication)

  1. 分割復位式模型を製作し、咬合器装着する。
  2. ポスト部のアンダーカットを、パラフィンワックスで埋める。
  3. レジン分離材を模型に塗布する。
  4. ガンタイプのポスト用レジンをポストに注入し、セラミックファイバーを挿入する。
  5. セラミックファイバーの余剰部を専用の切断機で切断後、光重合機で仮重合する。
  6. 歯冠色ハイブリッドセラミックスレジンを築盛して、歯冠の形態回復を行う。今回、結節部にはホワイトエナメル色を使用した。
  7. 光重合機で仮重合を行う。
  8.  バーで形態修正を行う。
  9. 咬合調整、研磨を行う。 
  10. 専用の加熱ヒーターで最終重合を行う。
  11. 超音波洗浄を行い、完成。
 

ファイバーポスト仮重合の状態・舌側面観



ファイバーポスト仮重合の状態・咬合面観

 

2016年5月9日月曜日

小児 義歯/ アダムスのクラスプ Pediatric dentures/ Adams clasp

小児義歯/ アダムスのクラスプ

アダムスのクラスプの特徴(Characteristics of adams clasp)

・変形を起こしにくい
・歯に接する面がわずかで清潔
・孤立歯や萌出と乳歯に使用できる
・クラスプ自体のボリュ-ムがあるため異物感を生じる


oral studio より引用した。
http://www.oralstudio.net/stepup/jisho/sakuin/E382A2/01471_01.php 

使用材料(Materials)

 半既製アダムスのクラスプワイヤー、リテーナー用即時重合レジン、小児用人工歯、サンドブラスト、金づち、メタルリンク

製作方法(Method of fabrication)

  1. 床外形線(青鉛筆)、クラスプ線(赤鉛筆)の設計を行う。
  2. アダムスのクラスプを屈曲し、歯冠乳頭部に適合させる。また、対合歯と噛まないように歯面に適合させる。
  3. クラスプ脚部は、 レジンの維持部を設定する(上図参照)。
  4. クラスプ脚部を圧延して、薄くする。
  5. クラスプ脚部をアルミナサンドブラスト処理する。
  6. クラスプを超音波洗浄する。
  7. クラスプ脚部にメタルリンクを塗布する(接着処理)。
  8. クラスプを作業用模型に固定する。(アーム部をワックスやレジンで仮止めする)
  9. リテーナー用即時重合レジンを練和し、模型に圧接する。
  10. 40度設定の湿式加圧重合機を使用して5分間加熱加圧重合を行う。
  11. レジン部の厚みを1.5mm程度に調整する。
  12. 乳歯の人工歯を取り付ける。
  13. レジンの形態修正、研磨を行い、超音波洗浄する。
  14.  適合状態を確認して、完成。

小児義歯・小児義歯

アダムスのクラスプ

2016年5月8日日曜日

ジルコニア クラウン 上顎側切歯 Zirconia crown- upper lateral incisor

フルベーク型ジルコニアコーピング(プロセラ・ノーベルバイオケア)

ジルコニアジャケットクラウン(歯科用陶材築盛/焼結法)

 ジルコニアクラウンとは(What's zirconia jacket crown ?)

ここでは、CAD/CAMミリング法で製作したジルコニアコーピングに歯科用陶材を築盛/焼結して製作したものを指す。フルジルコニアクラウンではない。

使用材料(Materials)

 プロセラシステム(ノーベルバイオケアジャパン社);(光学式3Dスキャナ、3D CAD)、ジルコニアコーピング用陶材(オペーク、ボディ、エナメル)、形態修正用バー、ポーセレンファーネス、スチームクリーナー、専用研磨器具

製作方法(Method of fabrication) 

  1. 分割模型を専用3Dスキャナでスキャンする。
  2. 専用3D CADでコーピングをデザインする。(セメントスペース30μm、コーピングの厚み0.5mm、舌側にノブを付与;陶材築盛時、ツイーザーで把持するためのもの)
  3. デザインしたデータを、ミリング加工センターに送り、コーピングが納品されるまで待つ。
  4. コーピングのマージン、適合および厚みの調整を行う。
  5. コーピングをスチーム洗浄後、乾燥を行う。
  6. ジルコニア用オペーク陶材を築盛・焼成する。(最終修復物のシェードがA3指定だった場合、A4のオペークを使用して明度を調節する。コーピングがジルコニアの場合、白く明るめのクラウンが出来上がる。)
  7. ボディ陶材を築盛・焼成する。
  8. エナメル陶材を築盛・焼成する。
  9. 形態修正、コンタクト調整、咬合調整、グレージングを行い完成。
※コーピングがジルコニアの場合、昇温速度を通常よりゆっくりにして、焼成時間も通常より長くする。

オペーク陶材を築盛・焼成

ボディ陶材を築盛・焼成

ジルコニアジャケットクラウン・咬合面観

ジルコニアジャケットクラウン・正面観

考察(Discussion)



小児 義歯 Pediatric dentures


小児義歯・咬合面観

小児義歯とは?(What's pediatric dentures ?)

先天性・遺伝性疾患にともなう多数乳歯の先天性欠損あるいは重度齲蝕による多数乳歯の早期喪失に対して用いられる床義歯をいう。装着により、咀嚼機能や発音機能および審美面を回復することができる。成人の床義歯の設計とは異なり、成長発育を妨げないように配慮することが必要である。(oral studio より引用した)
http://www.oralstudio.net/stepup/jisho/sakuin/E382B7/03463_07.php

使用材料(Materials)

 コバルトクロム合金ワイヤー(0.8mm)、リテーナー用即時重合レジン、小児用人工歯、サンドブラスト、金づち、メタルリンク

製作方法(Method of fabrication)

  1. 床外形線(青鉛筆)、クラスプ線(赤鉛筆)の設計を行う。
  2. クラスプを屈曲する。
  3. クラスプ脚部は、 レジンの維持部を設定する(上図参照)。
  4. クラスプ脚部を圧延して、薄くする。
  5. クラスプ脚部をアルミナサンドブラスト処理する。
  6. クラスプを超音波洗浄する。
  7. クラスプ脚部にメタルリンクを塗布する(接着処理)。
  8. クラスプを作業用模型に固定する。(アーム部をワックスやレジンで仮止めする)
  9. リテーナー用即時重合レジンを練和し、模型に圧接する。
  10. 40度設定の湿式加圧重合機を使用して5分間加熱加圧重合を行う。
  11. レジン部の厚みを1.5mm程度に調整する。
  12. 乳歯の人工歯を取り付ける。
  13. レジンの形態修正、研磨を行い、超音波洗浄する。
  14.  適合状態を確認して、完成。
 

小児義歯の設計図 歯科医師が作成

小児義歯の設計線

中心咬合位


クラスプの固定とボクシング

リテーナー用即時重合レジンを圧接・重合させた状態


小児義歯(人工歯固定前)・正面観

小児義歯(人工歯固定前)・側面観


小児義歯(人工歯固定前)・側面観2


小児義歯(人工歯固定前)・後面観

考察(Discussion) 

 ワイヤークラスプ脚部を圧延することで、レジン床が必要以上に厚くならないようにすることが可能である。  今回、クラスプ脚部の厚みを0.4mmとした。(直径0.8mmのワイヤーの半分の厚さ)

2016年5月5日木曜日

平成27年度 修士論文:3Dプリンタ技術を利用した新しいロストワックス鋳造法の有用性評価の審査結果要旨 B3DM1007

              平成27年度

修士論文審査結果要旨

学籍番号 B3DM1007 氏名 高田 朝

3Dプリンタ技術を利用した新しいロストワックス鋳造法の有用性評価

 ロストワックス法による歯科用鋳造は、歯科技工において汎用される金属等の加工技術である。近年、光学印象法やCAD/CAM 法などデジタル・デンティストリー関連の技術革新や実用化の進展が目覚しく、歯科技工現場への導入が進んでいるが、CAD/CAM 法による直接加工に適した歯科用材料は未だ種類に乏しい。このため、CAD/CAM 法により焼却可能な材料を用いて原型を製作し、ロストワックス鋳造法により歯科用合金やキャスタブルセラミックスに置換する手法の実用化が望まれてきた。しかしながら、これまでCAD/CAM 法との併用が試みられた原型材料は、原型の熱消失時の熱膨張による鋳型の型割れや、消失残渣による鋳造体の品位低下などの問題があり、実用に耐えるものではなかった。
 本研究は、2官能ウレタンメタクリレートオリゴマー、もしくは2官能メタクリレートオリゴマーに、それぞれ希釈用2官能性メタクリレートモノマーおよび合成用ワックスを添加した2種類の紫外線硬化性樹脂(イタリア、DWSシステムズ社製、RF080およびRF077レジン)を原型材に用いて CAD/CAM 法により原型を製作し、ロストワックス鋳造法により得た鋳造体の寸法精度と表面粗さを、インレーワックスならびにパターン用レジンを原型材に用いて得た鋳造体と比較、検討したものである。2種の光硬化性樹脂材料は、液槽光重合方式の3Dプリンタによる造形用途に開発されたもので、とくに熱消失性の改善が図られている。本研究では、これら樹脂材料と従来からの2種類の原型材で製作した原型(直径1.5mm、高さ10mmの円柱、および縦横5.0mm、高さ1.0mmの直方体)を、3種の埋没材、2種の加熱条件で遠心鋳造し、実習用銅亜鉛合金(GC社、Kメタル)の鋳造体を得ている。また、寸法精度は円柱状原型とその鋳造体の上部および下部の直径の変化に基づいて算出し、表面粗さは直方体原型からの鋳造体表面3箇所の中心線平均粗さと、鋳造体表面の500倍のSEM像の観察に基づいて評価している。
  本研究より、2官能ウレタンメタクリレートオリゴマー、希釈用2官能性メタクリレートモノマーおよび合成用ワックスを成分とする原型材(RF080)を液槽光重合方式3Dプリンタ技術にて加工し、専用急速加熱型石膏系埋没材と従来加熱法の条件で鋳造した鋳造体の成績が、寸法変化率1.74%、表面粗さ0.76 μmと、インレーワックス(それぞれ 1.78%、0.76 μm)およびパターン用レジン(1.61%、0.99 μm)に比肩し、臨床上満足できるものであることが明らかとなった。
 以上、本研究は CAD/CAM 法による歯科技工技術の進歩に重大な寄与を果たしたと評価される。よって、本論文は修士(歯学)の学位に相応しいものと判断する。

3Dプリンタ技術とロストワックス鋳造法

歯列矯正用 バイトアップ スプリント Bite up splint for orthodontics

スプリント・2mm挙上

スプリント・2mm挙上

スプリント・咬合面観;スプリントはセメント合着する

使用材料(Materials)


 パラフィンワックス(1.5mm)、シートワックス(0.5mm)、ワセリン、塩、普通石膏、レジン分離材、即時重合レジン、湿式加圧重合機、研磨器具

製作方法(Method of fabrication)

  1.  スプリントの外形線を記入する。(サベイライン上とする)
  2. 0.5mmのシートワックスと1.5mmのパラフィンワックスを使用してワックスアップする。
  3.  作業模型にワセリンを塗布する。
  4.  普通石膏でワックス原型の石膏インデックスを作製する。石膏を水と練和する際、硬化促進のため塩を少量加える。
  5.  作製した石膏インデックスと作業模型にレジン分離材を塗布する。
  6.  練和した即時重合レジンを石膏インデックスに満たし、作業模型にレジンを圧接する。
  7. 湿式加圧重合機で重合する。この時、加熱しない。
  8. 形態修正、研磨を行う。
  9.  超音波洗浄を行い、完成。

考察(Discussion)

1.石膏インデックスの作製について

  通常、シリコンパテを用いて、インデックスを作製する。しかし、今回は、普通石膏を用いてインデックスを作製した。石膏を用いる利点は、ワックス原型の厚みの再現性が良いことと、材料費が安価であることである。シリコンパテは弾性があるため、レジン圧接時に過加圧 によりワックス原型の再現性が悪くなることがある。